昨年の夏に飼育ケースに保護し、蛹になって越冬したアゲハチョウの幼虫4匹のうち最後の1匹がきょう無事羽化に成功し、大空へ飛び立った。
最後まで残ったのは9月7日に蛹になった「6号」。一番小さくてちゃんとアゲハチョウになれるのか心配だったが、ご覧のとおり殻から出るとこんなに立派な成虫に変態した。
この後、ケースの蓋を取ってやるとあっという間に飛び立って見えなくなってしまったので、新品の羽を広げた美しい姿を撮ることはできなかったが、
末っ子の「9号」が飛び立つ前にたっぷり撮っておいたので良しとしよう。
じつは、この数日前に蓋の所で蛹になっていた「8号」が―――
↓このように羽化する兆候を見せていたのだが‥‥‥
↑左が羽化の兆候が現れた「8号」。右(正面)に写っているのは
昨年9月13日に羽化した「3号」の抜け殻。
残念なことにこの8号は4月20日の夜に羽化しようとして殻から抜け出した直後に下に落下してしまい、私が気付いた時は羽が縮んだままの状態でケースの下に落ちて動かなくなっていたのだ。
TWK屋上に咲いていたフリージアの花の蜜を吸わせてやろうと思い移動してあげたが、この後姿が見えなくなってしまった。もしかするとトリか何かに食べられてしまったのかもしれない。
結局この飼育ケースで蛹になった7匹のうち、無事アゲハチョウになって空に飛んで行ったのは5匹だけど、それ以外に「5号」と「7号」が幼虫から蛹になる時に失敗して命を落としているので、成功率は9分の5ということになる。
でも、ケースに捕獲しない場合、無事アゲハチョウの成虫になる確率は100分の1程度しかないという話もあるので、苦労してケースに保護して育ててやった甲斐があるというものだし、あんなイモ虫がこんなに美しいアゲハチョウに生まれ変わる様子をこの目で見ることができたのは、素晴らしい貴重な体験だと思う。
‥‥‥というわけで、昨年8月に始まった「蛹る大捜査線シリーズ」はこれでひとまず完結。
8ヶ月の間ずっと見守ってきた「うちの子」たちがみんないなくなって寂しくなってしまったが、また夏が来てTWK屋上のユズの木がアゲハの幼虫でいっぱいになった時、また捕獲作戦を開始するかどうかは――― まだ未定。
無事アゲハチョウになって飛んだ時は嬉しいけど、いろいろ世話が大変だし、羽化に失敗して死んじゃった時はやはり悲しいからね。
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