きょうは休日返上で、何日も前にお預かりしていたアルミフレームの溶接修理↓
ステップブラケット取り付け部がもげてしまったフレームの溶接修理だが、これはかなり大変な作業になる。
まず、アルミは汚れているときれいに溶接できないので、表面の汚れはもちろん、アルマイト層もきれいに落としてやる「前処理」が重要だ。
さらに、奥深くまで溶接ビードが行き届くように「開先」といって、接合面の面取りが必要になるのだけど、この場所の場合ステップブラケットが取り付く部分に段差がつけられていて、その角から折れているので非常に厄介なのだ。
まぁ、この辺の作業は長い経験に基づいたノウハウがあるわけだが、とにかくかなり難しい作業であることは間違いない。
今回は依頼主の方がフレームだけにバラして持ち込んでくれたので手間が大幅に省けて助かったが、以前同じ箇所の溶接依頼を車両のまま持ち込んで、その場ですぐにやってくれというお客様がいたけど、それは無理だとお断りさせていただいた事がある。
お客様の中には、溶接なんてその場でチャチャッとできると思っている方も居られるようだが、特にアルミ溶接は前述のように前処理もけっこうな手間がかかり、それが仕上がりにも影響するのだ。
‥‥‥というわけで、かなり時間を費やしたがこんな感じで修理完了↓。
表側はブラケットが付く部分のビードを削ってやる必要があるので、手間がかかるしせっかくの美しいビード(自画自賛)も台無しだ(ーー;)。
そして、裏側は何層もビードを盛って、へこんでいる部分を埋めて強度を出してやる↓。
―――というわけで修理完了だけど、同じ仕事がまた明日入ってくるんだよなぁ‥‥‥(*_*)。
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