大リーグの松井秀喜選手が4ヶ月ぶりの復帰戦で4安打―――きょうは一日中この話題で持ちきりだったような感じがする。
4ヶ月も休めていいなぁ。レースの世界だったらそんなに休んでたらランキングはガタ落ちで、来シーズンの契約が難しくなってしまうよ???
レースの世界では、4ヶ月も休むなんてことはよっぽど重症でないとあり得ない。
大腿骨を骨折しても
だいたい(←シャレかよ!?)2~3ヶ月くらいで復帰してしまうのが普通だ。
実際につい先日行なわれたMotoGP第13戦・マレーシアGPに、7月末にやはり左腕を骨折してしまった高橋裕紀選手が受傷から2ヶ月弱で復帰し、見事GP250クラス4位という結果を残しているのだが、こちらはまったくニュースにならなかった。これも素晴らしい日本人の快挙なのに‥‥‥。
高橋選手のサイトを見ると、レース開始後間もなく腕の痛みが出て、その痛みと闘いながら走り抜いた末に執念と気迫でもぎ取った4位の座だったようだ。
→高橋裕紀選手のサイト(左上のRace Report→Rd.13 マレーシア)
ここでまた自分の話を持ち出すのもなんだが、私も'96年全日本北海道大会で左腕尺骨を骨折し、その1ヵ月後に関東選手権に復帰し2位に入賞するという経験をしている(
「Man-Bの入院日記」参照)が、正直言ってこの時はかなりキツかった。ちょっと(というか、かなり)無理したなぁ、というのが実感だ。
骨折したあと運動を再開すると、骨折した部分の痛みだけでなくその周囲の筋肉や骨折部位の両端の関節に、何とも言えない痛みが出るものだ。
だが、4ヶ月も経過すればもう何も違和感は感じないまで回復する。それは二度の大腿骨骨折でも同じだった。
たしかにプロ野球のバッティングというものは、腕にものすごい衝撃がかかるというのは分かる気がするが、4ヶ月も休んで、その復帰戦で運良く(?)4本ヒットが打てた事がNHK夜7時のニュースで大々的に取り上げられるというのは、何かおかしいような気がするのは私だけだろうか―――(カミさんもそれを見て「そんなに大きなニュースなの!?」と呆れてましたが)。
「ベースボール」と「ロードレース」‥‥‥語感はどことなく似ているがマスコミの扱いなどは雲泥の差だ。
ロードレースは危険と隣り合わせで闘っているのに、まさに「ハイリスク・ノーリターン」の世界。
かたや野球はというと、腕を骨折しただけで大騒ぎになるが、「年俸何億円」という世界で、いわば「ノーリスク・ハイリターン」。
この「格差」―――どうにかならないのだろうか。
いや、べつに野球を見くびっているとかそういうつもりは全くないんだけど、何でこんなに人気があるのかちょっとだけ納得が行かない部分があったりして‥‥‥。
そうそう、バイクは災害時にボランティアで社会貢献できるのに、野球は・・・ねぇ
というわけで、きょうの写真は「高橋選手の出身校・おなじみ三郷工業技術高校をバックに飛ぶシラコバトのペア」でした。
裕紀選手、9月24日のMotoGP日本ラウンド(ツインリンクもてぎ)まで毎週連戦だけど頑張って!!
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