また「自然の猛威」が牙をむき、多くの方が被害を受けている「岩手・宮城内陸地震」。
ニュースの映像を見ていると、今すぐにでもTLR200をα-rd HVに積んでボランティアしに行きたい気持ちにもなるが、山崩れの規模があまりにも大きすぎて、トライアルバイクをもってしてもどうすることもできない場面が多い気がする。
現地の自治体のサイトでボランティア受付の情報を確認すると、今のところどこも「ボランティアは受け付けておりません」と告知されている。
新潟中越の時も少し気になっていたのだが、震災被災地にとって多数のボランティアが詰め掛けることは「ありがた迷惑」な場合もあるということだ。
私の所属する「災害ボランティアバイクネットワーク関東」ではボランティアの心得として、被災地に負担を掛けない「自立したボランティア」―――つまり、寝泊まりや食事等、自分のことは全て自分で面倒を見る、というのが条件であるとたたき込まれていて、それは自分のトランスポーターを現地でのベース基地とすることで可能となっているが、以前どこかの震災後、現地のボランティアセンターに行って「宿はどこですか」「食事は‥‥‥」と尋ねるボランティアがいたという事実も、この「ボランティアは受け付けておりません」という被災地の対応の原因の一つになっているような気もする。
私が新潟中越地震後に現地に行ってボランティア活動をしたことは、自分たちで何度もアピールして来たことにより知っている人は知っている事実だが、まだ知らない人の方が圧倒的に多く自分たちの社会的影響力の少なさを実感させられてもいるが、それを知っている人からはどこかで震災が起きるたびに「今回は行かないんですか?」という声が必ず聞かれる。
昨年の「新潟中越沖地震」の後もそんな声を何度も聞いたが、あの時も現地の自治体が「一般の方のボランティアは受け付けておりません」と告知していたこともあり、災害ボランティアバイクネットワーク関東では“出動”の話は一切出なかった。
そして今回の「岩手・宮城内陸地震」―――。今後、状況が変わって現地のボランティア受け入れ態勢が整えば、いつでも出動できる態勢にしておくつもりだ。
―――それにしても今回の震災ではヘリコプターが大活躍だ。
↑以前TWK上空を通過するところを撮った航空自衛隊のUH-60J。
バスが山崩れに遭って転落している現場での救出作業では、このUH-60Jが大活躍している場面を上空から報道ヘリが空撮した映像が何度も放映され、まことに不謹慎で申し訳ないと感じながらも「カッコイイ~(@_@;)」と思ってしまった私‥‥‥まったくもってバチあたり者です。
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