きのうのMotoGP決勝レースは、スタート時にはウェット路面だったのが周回を重ねるうちにどんどん乾いていって、どのタイミングでピットインしてドライタイヤを履いたスペアマシンに乗り換えるかが勝負の分かれ目、というか重要なポイントになったわけですが、レイン用のタイヤをドライコンディションで使用しているとどういう状態になるか、ということがよく解るのがこの写真です。
↑これは9周目くらいのS字でのロッシ選手ですが、リアカウルの裏側に―――
ちぎれて飛び散ったタイヤのゴム屑がたくさん付着しているのが確認できます。
↑拡大するとこんな感じ。
レイン用のタイヤコンパウンドは、ドライ状態で使用して温度が上昇してしまうとベタベタに溶けたような状態になってしまう、という話を聞いたことがありますが、まさにそんな感じです。そしてタイヤ本体も変なカタチに減っているように見えます。
もうこんな状態で攻め続けるのはムリがあると思うのですが、ロッシはこのタイヤであと7周し、16周目に入る前にピットインしてドライタイヤのマシンに乗り換えたのですが「フロントに異常を感じ」すぐにまたピットイン、チェックしても異常はないということで再スタートしたのですが、このタイムロスが響いて14位という最悪の結果でレースを終えてしまい、あと3戦を残し早々とストーナーのチャンピオンが決定したという次第です。
今回のレースはブリヂストン勢が上位を独占したわけですが、今シーズンミシュランとブリヂストンでは圧倒的にブリヂストンの方が性能的に勝っているらしく、ロッシやホンダ勢の不振の原因はそこにもある、というウワサも出ているようです。
↑今回、残念ながら16位と奮わなかった中野真矢選手(コニカミノルタホンダ)。上のロッシと同じ周に撮った写真ですが、やはり同じようにゴム屑がへばり付いています。
ところでこの「HONDA RC212V」というマシンなんですが‥‥‥
長くなるのでこの続きは次回、ハゲしく“ダメ出し”させていただく予定です。お楽しみに!!
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