5月6日の竜巻は、つくば市北条地区のものが被害が甚大で、ニュースなどでもそっちがメインで、もうひとつの栃木県真岡市~益子町~茂木町で被害を出した方はあまり取り上げられていないが、昨日私が実際に現場を見た感じでは、こちらもまさに「被災地」と呼べる凄惨なもので、つくばの竜巻がなければこっちがトップニュースとして連日報道されるレベルのものだと感じている。
現時点での報道ではつくば市のは竜巻であったと確定したようだが、栃木の方はまだ竜巻とは認定されていない。
だが、実際に被害状況を見た感じでは、狭い範囲で帯状に激しい被害が出ていることから、やはりこちらも竜巻に間違いないと私は確信している。
そこで、GoogleEarthに被害が確認できた地点をマーキングしてみることにした。
赤い線は5月6日の私のクルマのGPSに記録されたドライブルートログで、突風による被害が確認できた地点にA~Fのマーキングを付けてある。
竜巻はつくば市のものと同じ方向(南西から北東)に進んだと考えられるので、通過順に説明する。
まずはこのGoogleEarth画像の左下のA地点、ここは真岡市西田井地区の被害が大きかった地域で、前回のこのブログ記事の
最後の写真の場所だ。
そのすぐ右上にあるB地点は西田井小学校。ここは校舎の窓ガラスがほとんど割れてしまい、校庭のフェンスや植木がなぎ倒されていたが、交通整理をしてくれていた地元の方々の気持ちを考えると、とてもカメラを向ける気にはなれなかった。
この辺りの私の通った赤い線を見ると二つに分かれているが、上の方は往路に通った国道294号。帰り道も同じルートを通る予定だったが、西田井小学校の手前で294号が通行止めになっていて(
前回の記事の2枚目の写真)、いったん左折してまた元の方向に戻ろうとしてもやはり通行止めでまた左折―――というパターンを何度も繰り返している。つまり、竜巻が通ったラインが行く手を遮っていたということだ。
次は西田井小学校の北東のC地点、益子町塙地区。
前回の記事の最初の写真の地点だ。
ちなみに、この辺りでも私の通ったルートがふた手に分かれているが、右下は往路の「寄り道」。これについてはまた別の機会に書こうと思っているので今回はスルーさせていただく。
次のD地点は画像のほぼ中央にある益子ヒルズゴルフクラブ。ここは私は見ていないが、ニュース等で被害があったことが報じられた地点だ。
そして一気に画像右上に飛んで、E地点は茂木町増井地区。ここも家屋半壊等の被害が集中していると報じられた地域だ。
最後にそのすぐ右上のF地点。ここはツインリンクもてぎで会った友人に「家が飛ばされていた」と聞いたので帰りに確認。走りながら撮ったので
こんな写真しかない。
以上が被害の確認された地点だが、これらを黄色の線で繋いでみるとこうなる↓
益子町塙地区辺りで少し右に進路を変えているが、あとはほぼ一直線。これが竜巻の通過したルートであるのは間違いないだろう。
で、この時間帯、私は道の駅もてぎ(緑のピンマーク)にいたのだが、一瞬吹いた猛烈な突風は、すぐ近くを竜巻が通過した際の突風だったというわけだ。
‥‥‥しかしあぶなかったなぁ。竜巻があと数百メートル北を通っていたら道の駅を直撃していたことになる。まさに「危機一髪」だった。
そういえば風雨が収まって道の駅を出てツインリンクもてぎへ向かう際、大きな木の枝が道路の半分をふさいでいた場所は、まさにこの黄色い線上だった。
さらに付け加えると、やはり突風の被害があったと報じられた常陸大宮市野田地区は、F地点から約4km先の黄色の線の延長線上に位置している。
最後に、今回の竜巻による被害を受けた方々に、心よりお見舞い申し上げます。
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