もう十数年以上前からヨーロッパ製トライアルバイクのマスターシリンダーやキャリパー等のパーツを供給していたAJPが倒産したという話はもう皆さんご存知のことと思いますが、現在市場に出回っている膨大な数のAJP装着車のリペアパーツ供給については、社外パーツも発売されていることもあり、当面は心配はないものと思われます。
AJPマスターシリンダーのレバーといえば、ピボット部に樹脂製ブッシュが挿入されているのですが、実はこれが柔らかすぎて変形し、レバーのガタや操作フィーリングに悪影響を及ぼしているのはもう10年以上前に気付いていて、トライアルワークス小坂ではその樹脂製ブッシュをメタルタイプの物に付け替える加工を行なっていました。
そのメタルブッシュというのは、商品名「DUブッシュ」といってスチールのベースに銅系の焼結合金?を組み合わせ、さらに表面にはテフロン樹脂をコーティングしたもので、フロントフォーク内部のスライドブッシュに使用されているメタルと同じ優れものだったのですが、加工を始めて間もなく使用していたサイズの物が販売終了になってしまい、いつの間にかその加工サービスも自然消滅していました。
ところが最近になって、名称や品番は異なるものの同サイズの同様製品が再び販売されていたので、この加工も再開することにしたという次第です。
↑上がAJP純正レバー、下がそのメタルブッシュに付け替えた物で、どちらも数ヶ月程度使用した後の状態です。
純正の樹脂製ブッシュはピボットボルトの当たっていた部分が変形し、穴も僅かに楕円形に変形してしまっています。
この状態ではピボットボルトをガタのない状態まで締め込んでいっても、レバーの先端は上下に1~2cm程度ガタが出てしまい、レバーを操作した際のタッチもなんとなくフニャフニャした感じですが、下のメタルブッシュ加工済みレバーではピボットボルトを調整してやればレバー先端のガタは数ミリ程度しかなく、操作したタッチもカッチリした感じで、操作フィーリングは格段に向上します。
トライアルワークス小坂では今回、新品のレバーご注文時に追加料金420円にてこの加工を受付開始いたしましたので、この機会にぜひこのカッチリとしたレバーフィーリングを手に入れてください。
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