
3週間ほど前にオーダーしてあった、アルミサイドスタンドに使用するパイプが入荷した。

一口に「アルミ」と言ってもさまざまな材質があるが、一般的に入手できる材質というのはそれほど種類が多くない。
ましてや「パイプ」となるとなおさらだ。
TWKのアルミサイドスタンド第一号は、サイレンサーと同じくやはりTLR200用だったが、最初はちょうどよいサイズのパイプが入手できなかったので、なんと!ムクの丸棒を旋盤にくわえ、一本一本ドリルで穴あけしてパイプにするという“コスト度外視”の製法で作っていたのだが、さすがに手間ばっかりかかってしまうので、その後市販のパイプを使用するようになった。
で、最初の頃に使っていた市販パイプの材質は「6063」というやつで、サッシに使用されているのと同じ柔らかいものだったので、強度的には不満を感じていたものの、しばらくはこれを使いながらいろいろ探していたところ、「5052」という材質(強度はそこそこあって耐食性に優れるため、さまざまな機械部品に使用されている代表的なアルミ合金)で同じ寸法のパイプを作っているところを見つけ、以後TWKのアルミサイドスタンドにはずっとこの「5052パイプ」を使用している。
アルミフレームなどに使用する「7N01」という、溶接できるアルミ合金の中で最高強度の材質のパイプを使えば、たしかに強度的にはすぐれたものを作ることはできるが、所詮はバイクを立たせるための補助的パーツであるアルミサイドスタンドにはオーバークオリティ、コストの面も考えると5052で十分というのが私の考えだ。
そして、このパイプを注文する時はいつも上の写真の数量を発注しているのだが、毎回値段は高くなってきている。
中国での金属需要の急増に伴って、鉄、アルミ、銅などの価格が上昇し続けていて、たとえば1円玉(アルミ製)なんかは「アルミ屑」として買い取ってもらった方が、1円よりも高い値がつく状況になっているという噂もあり、またつい最近、どこか山奥の神社かなんかの屋根に使われていた銅板がごっそり盗まれるという事件も起きたばかりだ。
話がそれてしまったが、ここで何度も愚痴っているように、アルミサイドスタンドは手間がすごくかかる製品である上に、原材料費が占める割合もどんどん膨らんで、スズメの涙ほどしか儲けがない状態だ。
そして、世の中は皮肉なもので、そういう商品に限ってたくさん注文が入るのだ。
本当なら「値上げ」したいところだが、それもタイミングが難しい。
というわけで、もうしばらく価格は据え置きで「企業努力」で頑張ってみようと思いますので、「いつになったら納品されるんだ!?!?」とお怒りの方、今作ってるところですのでもうしばらくお待ちくださいm(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m。
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