きょうは久しぶりに仕事の話。
ここを読んでいる人は「このヒト、毎日散歩行ったりバイクで出かけたり、仕事してるの???」とお思いでしょうが‥‥‥ていうか「パーツ注文してるのにいつになったら出来上がるんだ!?遊んでないで仕事しろ~~~!!!!!」ってお怒りの方もいらっしゃるかも知れませんが、毎日夜遅くまでテレビも見ずに仕事一筋で頑張ってますので、せめて午前中くらい息抜きしないと病気になっちゃいますよ
。どうかここは、あたたかい目で見てやってくださいね
で、きょうの写真はコレです
―――某ショップの広告で「他では真似できない溶接技術」というキャッチコピー(?)で宣伝しているモノですが、最初この加工をやらないか、という話があった時、すでにいくつものショップで同じような加工をやっていたので、私としては全然ヤル気が起きませんでした。
でも、昔からそのショップと私のコラボレーション(?)でスペシャルのタンクを作ってきているのに、今回は手掛けないというのではお客様にも申し訳ない、ということで、他では溶接部分を削ったりして見えなくしているところをあえて見せて、その溶接の美しさを逆に“売り”にすることでオリジナリティを出し商品化したわけですが、実際にこの溶接を行なう時は、美しさを売りにしているだけにものすごく緊張します。
まず、いったん溶接を開始したらなるべく長い距離を休まず溶接しなければなりません。なぜなら、溶接の終わりと始まりの部分ではどうしてもビードが乱れてしまうから。
そして、溶接している間は呼吸をすると手先がブレてしまうので、美しい溶接仕上げのためにはずっと息を止めて、手先の動きに集中しなければならないのです。
おまけに、美しい溶接のためには溶接トーチのタングステン電極(わかりやすく言うと溶接火花が出るところ)とアルミ母材の間隔は、接触するギリギリくらい近い方がいいんだけど、もし誤って接触させてしまうとビードが乱れるだけでなくその周囲が黒ずんでしまい、見た目の印象はガタ落ちになってしまうのです‥‥‥。
―――というわけで、溶接の美しさを“売り”にするのも実は大変なんですよ、というお話でした。
コレを一個仕上げるたびに、寿命が一年は縮まってるような気が‥‥‥
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