きょうは、朝届いたこんなニュースから↓
―――足摺岬沖の潜水艦はクジラ?―――
高知県・足摺岬沖で国籍不明の潜水艦が領海侵犯したとされる問題で、防衛省・自衛隊はクジラを潜水艦と見誤った公算が大きいとの見方を固めた。ただクジラと断定できる「証拠」もなく、結論は迷宮入りになりそうだ。防衛省は、中国などの潜水艦に関する情報を収集、米軍にも協力を要請した。その結果、この海域に潜水艦がいた可能性はほとんどなく、クジラのヒレなどを誤認したのではないかとの判断に傾いた。(ロイター)ご存知の方も多いと思いますが、一週間前の9月14日に足摺岬沖の豊後水道付近で「国籍不明の潜水艦」が領海侵犯したという
ニュースの、脱力感満点な“オチ”がこれだったというワケ。
最初このニュースの第一報を目にした時、「ああ、また“あの国”か‥‥‥」と思うと同時に「それにしても東シナ海方面ではなく、太平洋側の豊後水道とはいつもとちょっと違うな?」と不思議に思ったものだ。
そして、事の発端があのイージス艦「あたご」の見張り要員が、双眼鏡で「潜水艦の潜望鏡らしきモノ」を発見した、というのだから「おお!あたごの見張り係サン、ぐっじょぶ!!!!!」と思ったのだが、同時にこの現代の“電子戦”とも言えるさまざまな電子装備品群の中で、「双眼鏡による目視」という日露戦争当時並みの(?)原始的な方法で最初に発見したという事実に、ひじょーに不自然さを感じてしまった。
さらにその後、P-3C哨戒機とSH-60哨戒ヘリを出動させ捜索したものの、その国籍不明の潜水艦の姿を見失ってしまった‥‥‥という話を聞き、これは今までに無かった構造を持つ最新型の「ステルス潜水艦」か―――!?!?と、軽い戦慄を覚えたりもしてしまったものだ。
そんな時、J-WAVE夜の番組でこの話題が取り上げられ、電話による出演をした「軍事評論家」神●元彰という人物が「海上自衛隊は公表していないが、この中国の潜水艦(←国籍名指し(笑))が領海侵犯するずっと前から発見して追尾しており、領海侵犯した時点で“アクティブソナー”を浴びせた。これはこの潜水艦にとっては銃口を突きつけられたのと同じことで、その潜水艦の乗組員は恐怖のどん底に突き落とされたはず」とか「今回の海自の対応は教科書どおりの素晴らしいもので、今後のお手本になる」とか独自の推理を自信タップリに展開。番組ナビゲーターの質問にもまともに答えず同じ事を繰り返すのみで、聞いていて非常に不愉快極まりない内容だった。
で、コイツはいったい何ヤツなんだ!?!?と思って「●浦元彰」で検索すると「日本軍事情報センター」なる怪しげかつダッサダサなサイトに辿り着き、ああ、そういえば以前にも同じような不愉快なコメントしてて「何ヤツ!?!?」と思って検索したことがあったのを思い出した。
とにかくこのヒト「発表されなくてもこんな事は軍事情報に関わる人間なら誰でも分かること」とか「この潜水艦の艦長は中国に帰ったらこっぴどく怒られるでしょう」とか、得意になって言い切っちゃって―――きょうの「クジラだった」ニュースが出ても、こういう輩はまだ「自衛隊は情報を隠している」とか言い張るんだろうなぁ‥‥‥(-_-;)。
↑今年の春頃にTWK上空に飛来した所を撮影した海上自衛隊のP-3C哨戒機。
シッポのように長く突き出たご自慢の“MAD”(磁気探知装置)を持ってしても、相手が生身の「クジラ」じゃぁ‥‥‥ねぇ(^_^;)。
―――それにしても、「第一発見者」の「あたごの見張り係」サン、「ぐっじょぶ!」から一転して「このオッチョコチョイ野郎!!」と、こっぴどく怒られてるんだろうなぁ。
やはり「あたご」の見張り係はあの一件以来「気合い入れて見張れよ!!」とプレッシャーかけられて‥‥‥ご愁傷さまです(+_+)。
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