ここのところ仕事に追われ、近所を散歩することもめっきり減ってしまっているが、もう1年以上シラコバトの姿を目にしなくなっていた。
「シラコバト」とは国の天然記念物で、わが埼玉県の越谷市周辺だけに生息しているとされる希少種のトリで、埼玉県の“ゆるキャラ”マスコット「コバトン」は、県鳥でもあるこのシラコバトをモチーフにしている。
そんなシラコバトだが、1年以上前にはTWKから数分歩くと必ずと言っていいほどその姿を見ることができ、このブログやもう一つのブログにも何度も登場させているお馴染みのトリだった。
それが、2008年の3月頃に見たのを最後に、全然その姿を見かけなくなってしまったのだ。
心配になった私は、シラコバトについていろいろ調べてみたのだが、その結果はますます心配を助長するような内容ばかりだった。
たとえば前出の越谷市では、もう何年も前からシラコバトの姿は目撃されていないらしい。
同市内には「しらこばと公園」という名称の公園もあり、そこに行けばシラコバトを見ることができるのかと思って訪れる人もいるかもしれないが、まったく名ばかりでシラコバトのシの字も存在しない。
それ以外にも、昔はシラコバトの生息が確認されていた地域でも、現在はまったくその姿が見られなくなっているところが多数存在し、以前毎日のようにその姿を見ることができたTWK付近は、ごく少ない貴重な生息域だったことを改めて知らされ、同時にここでも他の地域と同じようにもう見ることができなくなってしまったのかと、とても寂しい気持ちになってしまったのだ―――。
ところが、きょうの朝いつものようにTWK屋上で運動をしていた時、「フゴォーッ」というような、文字で表現できない鳴き声が聞こえたので「シラコバトか!?!?」とピンと来て、とっさに傍らに置いてあったα700を手に取りその声の方向を見ると―――
紛れもなく、久し振りに見るシラコバトだった。それも2羽、おそらく番(つがい)だろう。
そしてこの直後―――
―――再び飛び立ったシラコバトがこちらに向かって来る!!
その後、至近距離を通り過ぎSUZUKIの看板の上に止まったシラコバトだったが、しばらくするともう見えなくなっていた。
‥‥‥というわけで、ここのところずっと心の隅っこにあった“心配ごと”がひとつ解決し、少しすっきりした気分になったが、このシラコバトのつがいには何としてでも繁殖に成功してもらい、これからもずっとシラコバトの姿を見ることができるよう祈らずにはいられない私だった―――。
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