先日の真壁トライアルランドでは、いろいろな商品の試用インプレッションを書くことが目的の一つだったのだけど、まずはこの商品から。
最近話題の「SKF フォークシールキット」です。
「SKF」って、ヨーロッパのベアリングメーカーだってことは知っていたけど、そのSKFからトライアル車用のフォークシールキットが3種類発売され、最近ではGASGASに標準装着されたりもしている。
TWKでも少し前から取り扱いを始めていて、何度かお客様の車両への組み込み作業も行なっているが、明らかにフリクション(摩擦抵抗)が少ないことが組み込んでいる時点でわかった。
このSKFフォークシールKITのラインアップは
「PAIOLI38mm用」 「SHOWA39mm用」 「MARZOCCHI40mm用」の3種類。
一般論としてインナーチューブ径が大きくなるほどシールのフリクションも大きくなり(接触する部分の長さが長くなるため)、特に「初期作動」が悪くなる傾向がある。
ところが、「MARZOCCHI40mm用SKFフォークシールKIT」を組み込んだ後にインナーチューブを引き上げて手を離すと、なんと!インナーチューブがその自重で「スーッ」と沈んでいくではないですか!!
40mm径のフォークでこのフリクションの少なさは驚異的なので、これはぜひ自分の'96テクノにも取り付けてみなくては―――と思ったのですが、実はこの'96テクノのフォークがくせ者で、PAIOLIの正立38mmが最初に装着されたのがこの'96テクノなんだけど、この一年後に各社のトライアルモデル広く使用されるようになったPAIOLI38mmフォークとはシールの寸法(厚さ)が異なるため、SKFのPAIOLI38mmKITがそのままでは使えないんですねぇ(ーー;)。
そこで、TWKでは'96テクノに装着するための専用スペーサーを製作し、これをセットにした
「'96テクノ用SKFフォークシールKIT」の販売を開始しました。
‥‥‥って言っても、今どき'96テクノに乗ってる人なんて何人いるかたかが知れてるし、はっきり言って自分のためだけに作ったような商品です、ハイ(笑)。
で、このシールキットで走った感想ですが、もうまるで別のバイクのようにフロントフォークがスムーズに動いてくれるので、ついつい調子に乗って「今風」の走りをしようとして無理しちゃったもんだから、翌日にモーレツな筋肉痛に襲われてしまったという次第です(>_<)。
―――というわけですが、SKFフォークシールKITは現在発売されているほとんどのトライアル車に使用できるラインアップが揃っていますので、このインプレは'96テクノだけの話ではなく、皆さんに参考にしていただけると思います。
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