孫たちも帰って、計画停電も行なわれない日が続きそうで、私もやっと家を空けられる状況になったので、災害ボランティアバイクネットワーク関東・埼玉支部のK隊長に連絡を取らせていただいたところ、K隊長と一緒に、新潟中越の際も現地で活動したI隊員とその他数名の隊員でもう現地へ行ってきたとのこと。
私が家庭の事情で今は出動できない旨を伝えてあったので、あえて私には連絡せずに出動していたようだ。
で、現地の状況を教えていただいたところ、今回の大震災は津波による被害がほとんどで、新潟中越の時のような山間部の集落が道路崩壊等により孤立している事例が見られず、バイクによるボランティア活動が有効な場面が全くなく、がれきの撤去等は自衛隊その他の組織、被害に遭った家屋内の片付け等は一般のボランティアによって行なわれ、バイク隊の出番はない状況であったため、すでに撤収されたとの事。
やはり被害の規模があまりにも大きく、避難所に毎日運び込む食料・日用品等の量もあまりにも多いため、ヘリコプターでの輸送が一番効果的で、バイクでの運搬では私が感じたとおり、まさに「焼け石に水」。
どこかにはバイクの機動性を生かせる場面もきっと存在するのかもしれないが、とにかく被災した地域があまりにも広範囲に及んでいるため、ガス欠にならない限られた範囲しか動けない状況では、バイクによる活動は残念ながらあまり意味がないというのが実際のところのようだ。
当初、災害ボランティアバイクネットワーク関東の現地での活動も長期戦になると見込んで、私は最初のうちは出動できないが、第2陣以降の交代要員として出動するつもりでいたので、結局何ひとつ協力できないうちに撤収となってしまったことはとても残念だし、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
―――明日から3日間、世界選手権トライアルの開催準備のためツインリンクもてぎに行くことになっているが、今は無力感でいっぱい。
まぁ、現場へ行って仲間の顔を見ればまた頑張る気力が湧いてくるだろうけど‥‥‥。
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